当院のリハビリテーションの特徴
当院のリハビリテーションの特徴
- 1
急性期(怪我、病気になってから間もない時期)から回復期(日常生活動作の向上、社会復帰を目指す時期)・維持期までのリハビリを一貫して行う こと
- 2
365日リハビリを実施すること
一つの病院内で急性期から回復期・維持期まで対応しているので、患者さんおよびご家族の方は安心してリハビリを行うことができます。
66名 (令和6年8月現在)の豊富なリハビリスタッフ数によって多くのリハビリを行っています。日曜や祝日なども休むことなく365日リハビリテーションを行うことで集中したリハビリを提供し、より早期に社会復帰を目指します。
また、院内に訪問リハビリテーション事業所と、関連施設に介護老人保健施設や通所リハビリ施設があり、リハビリ職員を配置してリハビリを提供しています。
具体的なリハビリテーションの紹介
脳卒中

発症直後~回復期まで
患者さんの状態に応じて、可能な限り早期に起き上がる、座る練習を行います。同時に立つ・歩く練習も積極的に行います。必要に応じて足に装具をつけて立つ・歩く練習、飲み込みや言葉の評価や練習も開始します。
回復期
さらに多くの時間をかけて、座る・立つ・歩く練習を進めていきます。食事をする、トイレに行くことから入浴する、また調理するなど、日常生活での動作を再獲得していく練習も多く行います。自宅などの環境面、介護保険サービス調整などの社会面から、退院に向けた準備を行います。必要に応じて維持期のリハビリへつなげていきます。
大腿骨近位部骨折

発症直後~回復期まで
極力翌日より座る練習を行います。大腿骨近位部骨折は高齢者に多く寝たきり原因の主要なもののひとつです。よって寝ていること自体が「寝たきり」につながりますので、早期に車いすに座っていただきます。骨折部の状況にもよりますが、手術後翌日から足に体重をかけて歩く練習を始めます。
回復期
杖や歩行車を使いながら歩く練習を積極的に進めます。また入浴する、床から立ち上がる、段差や階段などの応用動作の練習を進めます。退院時に際しての準備も大切です。なぜなら再び転倒の危険性があるからです。この骨折では「体力やバランスが落ちてきていたから転んで骨折した」患者さんが多くおられます。どうすれば安全に暮らしていけるかといった視点で環境調整を行います。
回復期リハビリテーション病棟の紹介
特徴

- 病床38床に対し、リハビリテーション科専門医1名と病棟セラピスト18名を配置し、充実したリハビリテーションを提供しています。
- 医師・看護師・セラピスト・社会福祉士・管理栄養士によりカンファレンスを行い、多職種協同でリハビリテーション計画を立案しています。
- 退院前には、必要に応じて家屋訪問を行い、ケアマネージャーや福祉用具業者と連携を図り、患者さんがご自宅で安心安全に生活できるよう支援していきます。
対象としている患者様

- 脳卒中
- 大腿骨等の骨折・手術後
- 背骨の骨折・手術後
- 股関節・膝関節の人工関節手術後
実績指数
1日平均リハビリ時間(単位数)
回復期リハビリ病棟自宅退院率
回復期リハビリ病棟平均在棟日数
56日
(令和5年度実績)
※上記は令和5年度の実績であり、すべての方が同様の経過をたどるわけではありませんので、ご了解ください
実績指数
令和5年10月~令和6年3月:67.1
令和6年1月~6月:72.0
ハンドセラピィの紹介
特徴

小児リハビリテーションの紹介
行っていること
- お子様の「やった!」「できた!」「楽しい!」を積み重ねることを行っています。
- 作業療法として、お子様自身の発達評価と支援、保護者支援、環境調整の提案を行います。
お子様の運動面、対人・コミュニケーション面、日常生活関連動作の課題、および園や学校での不適応に対し、発達特性の評価をし、一緒に考えて支援していくことでお子様のできることを増やしたり、生活の質の向上を目指します。 - 理学療法として、お子様の好きな遊びを取り入れて、坐る、這う、立つ、歩くなどの動作の確立、運動機能の向上を目指します。
- 言語聴覚療法として、全体の発達を見ながら、言語や発音、コミュニケーション能力の発達を促すための援助を行います。また、近年、限局性学習症の評価と支援にも力を入れています
対象としているお子様

- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如多動症(ADHD)
- 限局性学習症(SLD)
- 発達性協調運動症(DCD)
- 不登校
- 精神・運動・言語発達遅滞
- ダウン症など染色体異常
- 脳性麻痺
- 構音障害 など