平成28年4月より、若手でありながら臨床経験が豊富で、熱意に満ちた診療を行う浦野医師が外科に加わり、胆嚢以外の胃・大腸の鏡視下手術も可能となり、これまで以上に積極的な外科治療が行えるようになりました。
5名の外科医師が互いに協力しあって、個々の患者様によりよい医療が提供できるよう最善を尽くしています。月曜日から金曜日まで朝8時から全員でカンファレンスを行い、各々の症例について治療方針などを検討して、ベストの治療を目指しています。
診断機器が充実している上に、画像診断時には外科医師だけでなく、平成29年3月より放射線科医師が遠隔読影を行うようになり、より精度の高い診断が可能となり、適切な治療につながっています。
検査と手術については24時間いつでも対応が可能な体制を整えており、迅速な検査と治療を行うことで治療成績が向上しています。
外科医師全員が外科一般におけるほぼすべての手術を行えますが、難波医師、武田医師、八島医師、浦野医師は肝胆膵手術と消化器手術と呼吸器手術を、村上医師は乳腺手術を主体に5人の外科医師が協力し合って手術を行っています。
ここ数年の鏡視下手術の本格的な導入後年度毎に症例数は増加し、当院でも幅広い疾患に対して鏡視下手術を行っております。
悪性腫瘍手術・良性疾患手術・救急疾患等いずれにおいても手術の質を保つ中で積極的に鏡視下手術を併用しており、拡大視効果による微細な手術・低侵襲効果による周術期早期回復を目指し日々治療をおこなっております。
当院では救急疾患や高齢者手術の割合が多い特徴もありますが、高度炎症性疾患(汎発性腹膜炎・重症胆嚢炎・虫垂炎性腹膜炎等)に対しても安全に手術を遂行できるようより正確な術前診断・的確な周術期管理を目指し、その中で積極的に鏡視下手術を導入しています。
また胆石症・保存的治療後の急性虫垂炎等の待機的手術には傷を少なく、小さくする単孔式腹腔鏡手術(SILS:Single Incision Laparoscopic Surgery)や細径鉗子を併用した手術法も行っております。当院で使用している細径鉗子は径2.4mmと創部も非常に小さく美容性にも優れています。当院でお役に立てる患者さんがおられましたらいつでも御紹介頂ければと思います。
手術内容 | 件数 |
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胃(悪性) | 1例 |
胆嚢 | 23例 |
小腸(腸閉塞) | 8例 |
結腸(悪性) | 4例 |
結腸(その他) | 3例 |
虫垂 | 18例 |
直腸(悪性) | 2例 |
腹膜炎 | 3例 |
その他 | 1例 |
合計 | 63例 |
手術においては最新の医療機器を利用するとともにチームワークの良さを生かすことによって、手術時間の短縮、出血量の低下、手術成績の向上につなげています。
鏡視下手術に関しては、胆嚢摘出術に加えて浦野医師が胃や大腸の手術も積極的に取り組んでいます。
祝祭日を含めて毎日24時間いつでも手術が可能な体制を整えており、救急患者様・紹介患者様には外科チームとして最善の対応をさせていただきます。