私たちは「地域の皆様に安心できる充実した医療・福祉環境を提供し、地域社会に貢献いたします」という理念の基に、患者さんに寄り添った看護の提供を目指しています。また、日ごろから外来看護師として「患者さんや家族に何ができるだろう」と考え、相談しながら看護感を高め合っています。
外来の診療科では、一般診療と救急診療があり緊急時の対応や判断力も求められ、質の高い看護の提供を目指し知識と技術を磨いています。病院の窓口として笑顔で声をかけやすい雰囲気を大切にしながら、多職種との連携も図っています。地域の皆さんが安心して通院できる病院を目指してスタッフ一同、志高く頑張っています。
糖尿病の進行による腎臓機能の低下から透析療法を必要とする人が増加傾向にあります。
厚生労働省は平成24年4月から「糖尿病透析予防指導料」を新設し糖尿病の合併症の進行を少しでも抑制する取り組みを強化しています。当院でも糖尿病の知識や治療経験を備えた医師・看護師・管理栄が、協同して一定の指導を行い、今の生活スタイルを維持できるよう腎臓を守るお手伝いをしています。
人工透析室は外来維持透析と入院を合わせて約115名の患者さんを看護師10名、臨床工学技士15名で対応しています。ベッド数は39台で透析モードは患者さんに合わせてO-HDF I-HDF HDを使用しています。
透析実施日は月曜日・水曜日・金曜日は午前と夜間の2クール。火曜日・木曜日・土曜日は午前と午後の2クールで患者さんをサポートしています。
また近医からのシャント造設やシャントPTAの依頼にも対応し他施設との協力・連携を図っています。
新型コロナウイルス対策としてベッドごとにビニールカーテンで囲い透析をおこなっています。その他にも入室前に個別に問診を行い透析室に入ってもらうようにしています。
透析だけでなく患者さんの足を守るために毎月フットチェック、フットケアーをおこない、患者さんによっては当院で下肢PTAもしています。その他にリハビリ科の協力で腎臓リハビリテーションや透析スタッフによるシャントエコー検査など、患者さんに安心して治療を受けていただけるように努めています。
年に4~5回ほど「透析だより」発行しています。旬の話題を中心に食事や運動法などをスタッフ手作りで掲載しています。
手術室は5室(クリーンルーム1室)あり、看護師11名、臨床工学士1名(2018年度より)、看護補助者1名で業務を行っています。
年間約1350件(緊急手術 約200件)の手術を行っており、当院は24時間体制で医療・看護を提供しているため、緊急手術も24時間体制で受け入れています。
勤務体制は日勤・夜勤、さらにオンコール体制で夜間・休日の緊急呼び出し手術(年間約50件)に対応しています。
手術室では、「患者様にとって安全で安心できる手術室運営を行う」を目標にし、患者様と御家族が安心して手術を受けられるように、2001年よりパンフレットを使用した術前訪問を始め、2005年より手術中患者様の御家族に術中訪問を開始し、患者様や御家族の手術に関する不安や疑問を傾聴し、少しでも安心できるように取り組んでいます。さらに、2007年より術後訪問を行っており、患者様や御家族から頂いた意見をもとに業務改善を行い、より良い周術期看護の充実を目指しています。
手術室看護は、幅広い知識と迅速で確実な技術が必要になってくるため、定期的に勉強会を開催し知識・技術の習得に努めています。そのほか、機器の保守点検や感染防止・事故防止対策などもスタッフ全員で取り組んでいます。
中央材料室は、病棟や外来、透析などで使用された医療器材を回収、洗浄、乾燥、組み立て、確認、包装、滅菌、保管、供給に至るまでの業務を一括して行っています。そのために、洗浄装置や滅菌装置を保有・管理しており、質の保障のために洗浄評価や滅菌評価などの確認作業も行い、清潔で信頼できる医療器材の供給を行っています。院内の感染防止という重要な役割も担っています。
また、各部署で使用したタオルやリネン類など中央材料室で処理の必要な物品の回収から、洗濯、乾燥後のタオルやリネン類の配送まで行い、各部署の業務負担軽減の役割も担っています。
当院のICU・HCU病棟は、病院の理念・基本方針に基づき、地域医療の中核病院として、24時間体制で救急医療の提供に努めています。また、夜間の入院は基本的に全てHCU病棟へ入院となり、様々な診療科と軽症から重症といった幅広い患者様の対応をさせて頂いています。時に救命や特殊な治療にも携わり、医師を中心とし、看護師・薬剤師・栄養士・リハビリスタッフ・放射線技師等の様々な職種と連携し、チーム医療で病状回復を少しでも促進できるよう看護の提供に努めています。突然の入院となる患者様も多く、患者様及びそのご家族への精神的なサポートも必要であり、患者様及びご家族へのケアにも取組んでいます。そのため、スタッフは幅広い知識、技術が求められており、日々知識や技術の向上に努め、地域の方々へ安心・安全な医療と看護の提供を心掛けています。
5A病棟は、急性期一般病棟になり、主に外科・泌尿器科・耳鼻科の患者様が入院してこられます。スタッフは患者様によりよい看護を提供出来る様積極的に研修に参加し日々学びを深めています。また、緩和ケア認定看護師が1名在籍しており緩和ケアチームを結成し、より専門的な看護を提供しています。
病棟では安全で質の高い看護を提供する為に多職種とカンファレンスを行っています。病室の稼働率も高く忙しい日々ですがスタッフ一同笑顔を大切に頑張っております。
5B病棟は内科・心臓血管センター(循環器内科・心臓血管外科)・脳神経外科・麻酔科の急性期混合病棟です。主な検査・治療は、心臓カテーテル検査・人工血管置換術・ペースメーカー手術・シャント造設術・腎生検・腎教育入院・糖尿病教育入院・脳梗塞・脳出血・硬膜下血腫等多岐にわたり治療が行われています。
患者様は超高齢社会に伴い認知症の方も多数入院されてこられますが、安全で安心した入院生活を送って頂けるように、その人らしく尊重した医療と看護・福祉が提供出来る様多職種と連携しいるも笑顔で励んでいます。
当病棟では、ポストアキュートの受け入れが殆どで、退院後に住み慣れた地域・環境に安心して戻り、自分らしく生活して頂ける支援を目標としています。
高齢者人口の増加に伴い、入棟患者様の平均年齢は80歳台で、認知症を有している患者様、少子化や里離れに伴い独居の患者様が多い病棟です。
当病棟では、リハビリスタッフ4名が専属で活動し、看護師との速やかな連携・情報共有をしています。リハビリスタッフとの連携により、看護師による病棟リハビリも取り組んでいます。また、毎日のカンファレンスにリハビリスタッフや薬剤師の参加もあり、多職種で速やかかつ効果的な連携を実施しています。患者様の心の活力UPと、退院後のサービスや環境をスムーズに受け入れて頂くために、病棟レクレーションを実施しています。看護師が事前に工夫してゲームなどの物作りをしたり、患者様からリクエストいただいた歌を皆で楽しく歌える準備などしています。若いスタッフは聞いた事のない歌を聴けたり、患者様の活力ある歌声や、ゲーム等で競い合う患者様のパワーと笑顔にスタッフも元気を頂いています。常に患者様、ご家族の視点に沿った支援を目標として取り組んでいます。
当病棟は、医療型療養病棟です。(入院基本料Ⅰ)長期入院となる患者様が多く、安心、安全な療養生活提供に向けてスタッフが一丸となり患者様、御家族様を支援させて頂いています。また、在宅復帰を目標とした患者様も受け入れ、退院先に応じた日常生活動作の向上、維持を図るために多職種との連携を充実させ、且つ安全なリハビリが行えるように全身状態を管理させて頂いています。退院後に患者様や御家族様が安心して在宅生活ができるように介護が必要と予測される患者様に対しては、入院期間中から患者様、御家族様に介護指導(日常生活全般、医療行為)を実施させて頂いています。また、必要に応じて家屋訪問を実施し安全な在宅環境調整も行います。
7B病棟は7A病棟と同様、医療型療養病棟です。退院に向けてリハビリを頑張っておられる方、継続した医療処置が必要な方、施設入所を待たれている高齢者が療養されています。入院されている患者さんだけでなく、御家族にも視点を向けて関わり、“その人らしく”過ごせるよう取り組んでいます。三原市の高齢化はどんどん進み、当病棟の患者さんの高齢化も進んでいます。私たちは高齢者看護、認知症ケアを意識した関わりがとても大切になります。目配り☆気配り☆心配りを大切に看護・介護に奮闘しています。
8A病棟は、産婦人科と小児科を主とした混合女性病棟です。助産師12名と看護師11名で、全ての女性と子どもにとって安全で優しい病棟を目指して看護を行っています。
当病棟では、地域の保健師や助産師と連携をとりながら、産前産後の母児のサポートが行えるように、助産師による外来妊婦保健指導・母乳相談・マタニティークラスを開催しております。分娩時には必ず助産師が立会い、医師・看護師とともに安全な分娩を提供させていただいております。
産後は母児別室でお母さんの疲労回復に努めております。また母乳で育てたいというお母さんの思いを大切に、3時間毎の時間授乳で乳房ケアを行っています。ベビーとお母さんの触れ合いで母児の絆を深め育児に自信を持っていただけるように援助しています。
「不安いっぱいのお産でしたが、ずっと寄り添ってもらい無事にお産できたことに感謝いたします。」「どのスタッフも優しく丁寧に対応して下さり、楽しい入院生活でした」などの産後のお母さんからの声を励みに、よりいっそう手厚い助産ケア・看護ケアを提供できるように努めてまいります。
8B病棟は、38床の回復リハビリテーション病棟です。患者様の回復能力が高い時期に、集中的なリハビリテーションを行う事で低下した能力を再び獲得できるように、又、障害が残っていても残存機能を活かし生活できるように支援しています。
患者様が安心して在宅で過ごせるようにさまざまな医療専門職である医師・看護職・理学療法士・作業療法士・言語療法士・ソーシャルワーカー・薬剤師・看護補助者等がチームとなり専門的な支援、良質な看護を提供できるようにチームワーク(協働)・フットワーク(行動)ネットワーク(人脈・情報共有)をモットーにチーム一丸となって頑張っています。