診療チーム

糖尿病チーム

診療方針

糖尿病治療は近年めまぐるしい発展を遂げており、新薬が次から次へと出てきています。一方で糖尿病患者様の全員が経済的な余裕があって進歩した医療の恩恵にあずかることができるわけではなく、さまざまな患者様の状況に応じた適切な医療の提供が不可欠となってきています。そのような糖尿病診療を行うためにはチームとして対応するしかありません。そこで当院では医師2名と糖尿病療養指導士7名(看護師3名、薬剤師2名、栄養士1名、理学療法士1名)がチームとして連携し合って、個々の患者様に最適な医療を提供できるようにしています。

糖尿病診療会議

会議 2~3カ月毎に医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・医事課スタッフが集まって糖尿病診療会議を開いており、その会議内容は以下のような内容を中心に行っています。

  1. 糖尿病診療における状況報告(院外活動があれば報告)
  2. 糖尿病診療における問題点の有無を確認
  3. 外来透析予防指導の実績報告
  4. 糖尿病関連の新たな情報提示(新薬情報など)
  5. 薬事審議会にあげる薬剤についての意見交換

診療内容

当院では、医師2名と糖尿病療養指導士7名(看護師3名、薬剤師2名、栄養士1名、理学療法士1名)がチームとして連携し合って、個々の患者様に最適な治療を提供できるように以下のような取り組みを行っています。

1. 糖尿病教育入院2004年11月より毎月1回実施

カンファレンス 医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士により実施。
※現在までに300名以上の方が糖尿病について知識を深められました。
※2017年度糖尿病教育入院プログラムと2017年度糖尿病教育入院スケジュール表です。

2. 糖尿病透析予防指導2012年5月より外来診療日に実施、現在は週3日(月・水・金)実施

医師・看護師・管理栄養士により実施。

3. 糖尿病合併症予防栄養教室毎月1回実施

管理栄養士・栄養士により実施。

4. 院外活動

糖尿病予防教室 平成29年1月11日にはサンシープラザで一般市民対象の糖尿病予防教室を行いました。

診療実績

各種経口糖尿病薬の仕様内訳

(2017/1~3月の期間で経口糖尿病薬を投与した779症例について調査、複数薬剤の使用症例があるため、経口糖尿病薬全体としては1306件となっている)

診療実績
  • 経口糖尿病薬全体1306件のうち、596件(46%)でDDP-4阻害薬を使用。
  • 経口糖尿病薬投与779症例のうち、596症例(76%)でDDP-4阻害薬を使用。
  • 前年度と比較して、SGLT2阻害薬の使用が141症例(18%)と急速に増加。
糖尿病教育入院前後におけるHbA1c値(NGSP値)の変化

実施人数計280名(2004年11月~2013年11月)

検査実施日検査実施人数HbA1cの平均値
入院時256名8.9%
3ヶ月後208名7.1%
1年後189名7.4%

※糖尿病教育入院を行うことによって3ヶ月後にはHbA1c値が平均1.8%低下しました。1年後には0.3%の上昇がみられましたが、入院前と比較すると1.5%の低下があります。

その他の紹介

糖尿病診療においては難波医師が積極的に糖尿病チームを牽引しており、2014年10月には第67回広島医学会総会で実地医科のための教育講座で「チームで行う糖尿病診療」について講演を行い、その後2015年2月の広島医学雑誌に論文として掲載されました。

2017年8月現在、当院における透析患者数は106名となっていますが、最近では新規に透析が必要となる患者様の多くは糖尿病性腎症の悪化が原因です。そのようにならないために腎臓内科の高取医師が糖尿病性腎症の方を専門的に診察しています。

近年糖尿病薬の進歩には目を見張るものがあり、2014年より発売されているSGLT-2阻害薬は心血管死を減らし、腎不全にも良いことがわかってきて、治療の仕方で寿命が延びるようになってきています。また高齢者の糖尿病治療ガイドラインが2016年5月20日に発表され、65歳以上の方ではHbA1cの目標値がこれまでの7.0%未満ではない可能性がありますので、是非担当医師に確認をしてみてください。