整形外科

整形外科

診療方針(診療科の特色)

外科 スタッフ4名

ほとんどあらゆる整形疾患に対処しています。特に手外科・上肢外科に関しては、最先端の治療をご提供できるものと自負しております。

また、腰痛や膝痛、足のしびれなど日常生活上困っている症状などに丁寧に対応しています。基本的には手術を強要することなく、希望・必要に応じ、薬や注射やリハビリなどの保存的治療と手術を組み合わせて治療するよう心がけています。

取り扱っている主な疾患

脊椎疾患

頚椎症性脊髄症および神経根症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など

関節疾患

肩・肘・手首・指・股・膝・足首の関節症。

手外科関連疾患
  • 手根管症候群などの絞扼性神経障害。各種腱鞘炎。テニス肘。ガングリオン。
  • 尺骨突き上げ症候群やキーンベック病などの手関節疾患。足趾移植等による指再建。
  • など広く扱っています。
足外科関連疾患

外反母趾。足根管症候群。モートン病。など

その他

各種四肢体幹の外傷、腫瘍。関節リウマチ。

こんな症状はありませんか
  • 関節が痛い
  • 手足がしびれる
  • 動きが悪い
  • 歩きにくい
今までできていたことがしにくくなったり困ったことがあれば、まず整形外科に相談をして下さい。

検査・治療の特徴

特に慢性疾患の場合、医者からレントゲンやMRIなどを見ただけで「手術」を勧める様な一方的な治療はしていません。手術適応があることは伝えますが、患者様本人しか分からない困り具合や痛さを重視して患者様の希望を優先するようにしています。診断を受けた後に治療法についても気軽に担当医に相談してみて下さい。

診療・手術実績

手術実績 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
上肢、手の手術 564 622 553 434 459 444
下肢の手術 254 273 368 459 323 420
脊椎関係の手術 41 34 35 46 44 46
関節鏡視下手術 81 78 73 86 57 62
微小外科関係(切断肢再接着、足趾移植) 38 28 37 6 27 28
人工関節(膝・股・肩・肘・指) 19 33 42 26 19 24

*いずれも1年間の概数

その他の紹介

手関節ガングリオンの関節鏡視下手術

手関節背側に約4mmの創で内視鏡を入れて手術します。傷もきれいで、再発も少ないです。

手指PIP関節脱臼骨折の治療

指の骨折中最も難しく、拘縮を残しやすい骨折ですが、特有のプレートを使用し治療成績を向上させています。

尺骨突き上げ症候群に対する尺骨短縮骨切術

独自の手術法で短期間で治療が可能です。

母指CM関節症

装具や内服及び独自のリハビリ方法で治療し、治らなければ独自の手術法で治療します。

ヘバーデン結節・ブシャール結節

サプリメントや内服と独自の装具療法で治療や進行予防をします。

PRP(APS)療法

自身の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)をテニス肘などの腱付着部炎や変形性関節症などの関節疾患に対して腱付着部や関節内に投与して行う次世代の治療法です。手術のような根治治療ではなく、中長期間の除痛のための治療法で、自費治療となります。

PRP・APS療法を開始しました

適応疾患

テニス肘などの筋腱付着部炎、変形性関節症全般

PRP療法とは

PRP療法は、国の定める「再生医療」に位置付けされる新たな治療法です。
PRPとは、Platelet-Rich Plasmaを略した名称です。日本語では多血小板血漿と呼ばれていて、血小板の濃縮液を活性化したものを指しています。
血液1mm³当りに10万~40万個含まれる血小板は、血管が損傷したとき損傷した場所に集まって止血をするのですが、その際に多量の成長因子を放出します。この成長因子には、組織修復のプロセスを開始する働きがあります。
PRP治療とは、PRPに含まれる成長因子(下に詳細を記します)の力を利用して、人が本来持っている治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出す治療です。ご自身の血液成分だけを用いた治療ですので、免疫反応が起きにくいという点も大きなメリットです。
一般的に1週間~6か月で組織修復が起こり、治療後2週間~3か月に効果の出現が期待できます。また、繰り返し治療を行うことも可能です。

PDFでの説明は下記からご覧いただけます。
PRPについて

PRPに含まれる主な成長因子とその働き

血小板由来成長因子(PDGF-aa, PDGF-ab, PDGF-bb)

細胞の複製を刺激します。 血管形成・上皮形成・肉芽組織形成を促進します。

形質転換成長因子(TGF-β1, TGF-β2)

細胞外マトリックス形成を促進します。 骨細胞の代謝を調節します。

血管内皮成長因子(VEGF)

血管形成を促進します。

線維芽細胞増殖因子(FGF)

内皮細胞および線維芽細胞の増殖を促進します。 血管形成を刺激します。

具体的な治療の方法

治療の流れ

採血 ⇒ PRP分離 ⇒ 施術

すべての治療は当日中に完了します。局部麻酔を行うことがあります。

  1. 採血:1キット約26~55mLの血液を採取します。
  2. PRP分離:採取した血液を厚生労働省管轄の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)で人への治療に使用することが認められた医療機器であるPRP療法用の遠心分離機で遠心分離しPRPを作製します。
    この間、患者様は待合室にてお待ち頂きます。(30分程度) 〈筋腱に対するPRP〉 GPSⅢシステムを用いる。血液凝固阻止剤(4ml/8ml)を入れた専用シリンジに採血した血液(26ml/55ml)を入れ、クリーンブース下の密閉状態で滅菌済みのシリンジからGPSⅢキットへ装填し、専用遠心分離機で3,200rpmで15分間遠心分離を行った後、密閉状態でPRPを抽出する(3ml/6ml)。
    〈関節内に投与するPRP(APS)〉 APSキットを用いる。血液凝固阻止剤を入れた専用シリンジに採血した血液(55ml)を入れ、クリーンブース下の密閉状態で滅菌済みのシリンジからAPS細胞分離チューブへ装填し、専用遠心分離機で3,200rpmで15分間遠心分離を行いクリーンブース下で6mlのPRPを抽出する。このPRPをクリーンブース下でAPS細胞分離チューブからAPS濃縮チューブへ装填し、再度専用遠心分離機で2,000rpmで2分間遠心分離して、2.5mlのPRPを抽出する。
  3. 施術:超音波などで正確な損傷部位を確認しなから穿刺し、注入していきます。
    治療当日の激しい運動や飲酒、マッサージなど治療部位に刺激が加わるようなことは控えて頂きます。治療部位の感染を防ぐため、当日の入浴も控えて頂きます。

治療のメリット・デメリット

〈メリット〉

  • PRPの投与により、損傷した組織の修復や疼痛の改善効果が期待できます。
  • 患者様ご自身の血液を用いる為、肝炎などへの感染やアレルギー反応などの副作用のリスクが極めて低いです。
  • 自己血液を使用する、日帰りの処置です。
  • 治療痕が残りにくく、何度でも治療を受けることができます。

〈デメリット〉

  • 患者様ご自身の血液を使用するため体調や年齢などに左右され、場合によっては安定した効果が出にくいといった欠点があります(治療効果・効果の持続期間には個人差があります)。
  • 施術時、患部への注入には痛みを伴います。
  • 施術後数日間、治療部位に腫れ・痛み・熱感が出ます。
  • 腫れは治療部位によっては1週間程度続くことがあります。
  • 採血部位・治療部位に皮下出血が起こる場合があります。

※腫れ・痛み・熱感・内出血などは一時的ですが、症状が強く出た場合は相談に応じます。腫れや熱感を早く改善するために、クーリング(冷やすこと)をお勧めいたします。

治療にかかる費用(1回)

GPSキットを用いる場合(おもに筋腱) 100,000円
APSキットを用いる場合(関節内) 300,000円