高気圧酸素療法

高気圧酸素療法

沿革

1978年12月 第1種高気圧酸素治療装置設置 (中村鉄工所 NHC-212型)
1980年10月 第2種(多人数用)高気圧酸素治療装置設置 (中村鉄工所 NHC-403-A)
2009年10月 興生総合病院円一町に新築移転
2010年6月 第2種高気圧酸素治療装置移設

治療室の紹介

装置 当院では1978年に第1種装置・1980年に第2種装置を設置し治療を行っています。
2010年6月に現在の病院に第2種装置が移設され治療を再開致しました。専任1名・兼務3名のスタッフでローテーションを組み治療を行っています。高気圧酸素治療とは、特殊な装置を用いて大気圧よりも高い環境を作り、その中で高濃度の酸素を吸入し血液中に溶解する酸素の量を増加させて、各組織に十分な酸素を供給し組織や臓器の低酸素状態を改善させて疾患の治療効果を上げようとする治療法です。県内では17の施設が高気圧酸素治療を行っていますが、2種装置を設置している施設は2カ所だけです。この治療は一般の方にはあまり知られておらず、入室時に驚かれる方や、酸素を吸ったら血流が良くなると思い込む方も少なくありません。1回の治療に90分以上を要するため、朝2回、昼2回の稼働しかできず、開始時間の調整に苦労する時もありますが、連携をとりながら業務を行っています。

治療パターン例 加圧時間 治療気圧・時間 減圧時間 合計時間
通常治療 15分 2気圧・60分 15分 1:30
特殊治療 15分 3気圧・60分 15分 1:30
潜水病 再圧治療法第5表を適用(所要時間約2時間30分)

高気圧酸素療法の適応症(2010年11月26日改正)

救急的適応
  1. 急性一酸化炭素中毒及び間歇型一酸化炭素中毒並びにこれに準ずる中毒症
  2. 重症感染症(ガス壊疽等)
  3. 急性脳浮腫(重症頭部外傷,開頭術後)
  4. 急性脊髄障害(重症脊椎外傷,脊椎又は脊髄術後)
  5. 急性動脈・静脈血行障害
  6. 急性心筋梗塞
  7. 重症外傷性挫滅創,コンパートメント症候群,重症外傷性循環障害
  8. 重症空気塞栓症
  9. 腸閉塞(急性麻痺性及び癒着性腸閉塞)
  10. 重症熱傷および重症凍傷(Burn Index 15以上の熱傷並びにこれに準ずる凍傷)
  11. 網膜動脈閉塞症( 網膜中心動脈及びその分枝閉塞を確認したもの)
  12. 重症の低酸素性脳機能障害
  13. 突発性難聴
  14. 顔面神経麻痺
  15. 減圧症
非救急的適応
  1. 遷延性一酸化炭素中毒
  2. 難治性潰瘍並びに浮腫を伴う末梢循環障害
  3. 皮膚移植後の虚血皮弁
  4. 慢性難治性骨髄炎
  5. 放射線(障害)性潰瘍
  6. 重症頭部外傷又は開頭術の運動麻痺及び知覚麻痺
  7. 難治性脊髄・神経疾患
  8. 放射線治療又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
  9. 熱傷及び凍傷

治療実績(3年間)

疾 患 2013年度 2014年度 2015年度
突発性難聴 48 52 46
脳梗塞 3 1 3
その他脳機能障害 1 0 0
難治性潰瘍(ASO) 6 0 1
骨髄炎 10 3 1
一酸化炭素中毒 1 0 0
減圧症 1 4 2
空気塞栓症 1 1 0
悪性腫瘍 0 0 0
放射線潰瘍 0 1 0
動脈・静脈血行障害 0 0 0
脊髄・神経疾患 1 1 0
他) 0 0 0
治療人数 72 63 53
治療回数 712 529 514
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