耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科

診療方針(診療科の特色)

三原市やその周辺地域の耳鼻咽喉科疾患全般に対して、救急も含めて対応しています。
平成24年4月より常勤医師2名で診療行っておりましたが、令和4年8月より常勤医師1名となりました。総合病院として、入院治療や手術を必要とする疾患を特に取り扱い、必要に応じて他科および他院と医療連携して診療を行っております。
症例に応じて医師の応援を依頼し手術を行っており、また非常勤医師2名の協力もあり喉頭専門外来(音声・嚥下)も実施しております。
なお、愛媛大学医学部附属病院の専門研修連携施設<Bグループ>に認定されています。

取り扱っている主な疾患

耳の病気 難聴、めまい、中耳炎など
鼻の病気 副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など
口やのどの病気 急性炎症、扁桃疾患、睡眠時無呼吸症候群、音声障害、嚥下障害など
顔や首の病気 顔面神経麻痺、唾液腺疾患、甲状腺腫瘍、頸部リンパ節腫大など
こんな症状はありませんか
  • 突然聞こえなくなる
  • 目がまわる、ふらつく
  • 顔がまがる、ゆがむ
  • くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
  • のどが痛い
  • 睡眠中のいびき、無呼吸
  • 声がれ
  • 息苦しい
  • 飲み込みにくい
  • 首のはれやしこり

検査・治療の特徴

  • 突発性難聴に対して薬物治療のほか、症例に応じて高気圧酸素療法を併用しています。
  • めまいに対して高感度CCD赤外線カメラを用いて眼振の観察を行い、診断に役立てています。
  • 副鼻腔炎などの鼻の手術は内視鏡やマイクロデブリッダーなどを使用し、低侵襲で効果的な手術を行なっています。
  • アレルギー性鼻炎に対しては薬物治療のほか、炭酸ガスレーザーによる鼻粘膜焼灼術や後鼻神経切断術を行っています。
  • 睡眠時無呼吸症候群に対して終夜睡眠ポリソムノグラムなどにて的確に診断し、経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)療法だけでなくマウスピースや手術的治療を行なっています。
  • 咽頭や喉頭疾患に対して電子スコープを用いて詳細に観察し、記録保存することにより、経過の観察や病状説明に役立てています。
  • 嚥下障害に対しては内視鏡検査(VE)や透視検査(VF)による嚥下機能評価を行い、言語聴覚士と協力し、嚥下障害のリハビリテーションなどを行い、場合によっては誤嚥防止手術を行っています。
  • 音声障害に対しては喉頭ファイバースコピーによる診断に加え、喉頭ストロボスコピーによる声帯振動の観察や音声機能検査による客観的な声の状態や重症度を評価し、適切な治療方針を立てたり、音声治療や手術治療前後の治療評価などに役立てています。

診療・手術実績

2017年4月~2022年3月の主な手術術式・件数の推移

術式 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
鼓室形成術 2 8 3 1 3 0
鼓膜形成術(耳内法) 3 1 2 3 9 0
鼓膜チューブ留置術 19 14 13 6 11 4
耳瘻孔摘出術 4 0 1 1 1 1
内視鏡下鼻副鼻腔手術 20 32 27 19 20 12
鼻中隔矯正術 11 18 14 7 10 4
下鼻甲介手術 20 24 15 18 21 5
鼻出血止血術 2 1 2 2 0 1
下甲介粘膜焼灼術(両側) 3 4 5 1 1 0
鼻骨骨折整復術 5 2 1 1 1 0
口蓋扁桃摘出術(両側) 29 28 33 11 18 6
アデノイド切除術 9 11 12 7 10 4
喉頭微細手術 3 1 3 4 1 2
気管切開術 6 4 2 1 1 1
頸部リンパ節摘出術 0 2 3 1 1 0
顎下腺手術 2 2 4 2 0 4
耳下腺手術 0 2 4 0 2 2
甲状腺手術 0 2 0 1 0 0
頚部腫瘤摘出術 1 2 0 0 0 1
甲状軟骨形成術 1 4 2 2 0 0
喉頭気管分離術 1 2 2 0 0 0
その他 11 6 9 12 3 3
合計 152 170 157 100 113 50

突発性難聴に対する
高気圧酸素療法の件数の推移
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
21 70 68 63 84 73