(ストレス性疾患について)
【ストレスにより起こる疾患について】
ストレスが積み重なってくると次第に身体に影響が出始めてきて、下のような疾患を引き起こします。
■急性胃腸炎
胃腸炎とは胃や腸に何らかの炎症が起こることで、腹痛・下痢・嘔吐などを発症することです。胃や腸に持病がなく、細菌やウイルスに侵されていない状態で胃腸炎が起こる場合には、ストレス性を疑ったほうがいいでしょう。ストレスを抱えていると胃や腸がキリキリと痛むという経験をしたことがあるのではないでしょうか。
■うつ病
ストレスが影響する病気で一番メジャーなのがうつ病ではないでしょうか。うつ病はストレスを受け続けることで脳内の神経伝達物質が崩れ、このことで脳がうまく機能しないことになりますので、ネガティブ思考になったり、憂鬱な気持ちになったりします。また、不眠やだるさなど身体に影響が出ることもあります。
■パニック障害
突然前触れもなく動悸やめまいなどの発作が起きて、そのために生活に支障が出ている状態のことをパニック障害といいます。発作が繰り返されていくと徐々に不安感が大きくなり、やがて外出すること自体に恐怖を感じるようになります。
■蕁麻疹
蕁麻疹といえば何らかの食べ物アレルギーにより発症するというイメージがあるかもしれませんが、実はストレスにより引き起こされることがあります。ストレスと蕁麻疹は直接的な関係はありませんが、ストレスにより蕁麻疹が起こりやすくなることは否定できない事実です。普段であれば何も引き起こされなかったとしても、ストレスが影響してちょっとした刺激でもかゆみが起こったりします。
■突発性難聴
突発性難聴になると、突如として音が聞こえにくくなります。これまで普通に聞こえていたにもかかわらず、突然音が聞こえ辛いという症状が起きますのでびっくりするのではないでしょうか。また、音がこもったり耳が詰まったりすることもあります。
■自律神経失調症
ストレスを受けると自律神経が乱れることがあります。自律神経の乱れにより、不眠・意欲の低下・頭痛・疲労感などが出てきます。しかしこのような症状で内科に行ってみても、特に原因が見つからないということも少なくありません。いくつかの症状が重なった場合は自律神経失調症を疑ったほうがいいでしょう。
付記) 現代社会はストレスだらけであり、ストレスとうまく付き合っていくことができるかどうかが生きやすくなるポイントになります。
文責 難波 康男