形成外科
診療方針(診療科の特色)
形成外科は、顔や手足など、身体の表面に見える異常を治療する診療科です。 単に病気を治すだけでなく、「傷あとをいかに目立たなくするか」「見た目と機能をいかに本来の姿に戻すか」という専門技術を駆使して治療を行います。
「これは形成外科でいいのかな?」と迷うような小さなお悩みでも、まずはお気軽にご相談ください。
取り扱っている主な疾患
「どこに相談すればいいかわからない」という方のために、症状や場所別でまとめています。
1. 皮膚のできもの・腫瘍(日帰り手術対応)
- イボ・ホクロ: 徐々に大きくなってきた、色が気になるなど。
- 粉瘤(ふんりゅう): 皮膚の下にしこりがある、時々赤く腫れて痛む。中央の穴から白くてニオイのある油のようなものが出てくる。
- 脂肪腫: 皮下にある柔らかい塊。
- その他の良性腫瘍: 石灰化上皮腫、皮膚線維腫、血管腫、脂腺母斑など。
※悪性腫瘍(ガン)が疑われる場合は、皮膚科や整形外科等と連携し、最適な治療を提案します。

2. ケガと熱傷(ヤケド)
- 急なケガ: 切り傷、刺し傷(トゲや異物)、顔のケガ。早期の適切な処置が傷あとを最小限にし、目立ちにくく治します。
- 熱傷: 範囲の狭いヤケドの処置。
- ケガのあと: 他院で縫合した後のケア、昔の傷あと、ケロイドやひきつれ(瘢痕拘縮)の治療。

3. 顔・目元・耳のお悩み
- まぶた: まぶたが垂れて見えにくい(眼瞼下垂)、眼瞼黄色腫
- 耳: 耳の変形(副耳、埋没耳、耳垂裂など)、耳瘻孔、ピアストラブル(ケロイド)。
- 顔面神経麻痺: 麻痺によるお顔の左右非対称の相談。

4. 手・足・爪のトラブル
- 手足の変形: ケガやヤケドのあとのひきつれで指が動かしにくい(瘢痕拘縮)
- 爪の悩み: 巻き爪、陥入爪(くい込み)、変形した爪。爪下血腫
- 足のトラブル: タコ、魚の目、治りにくい足の潰瘍。

5. その他の専門相談
- わきが(腋臭症)
- へその変形(でべそ)
- 毛巣洞(瘻)
- 陥没乳頭
- 乳房再建相談: 乳がん術後の再建相談(※毎週水曜日のみ)
- 美容医療相談: 自費診療は行っておりませんので、該当する場合には対応可能な施設を紹介します。
検査・治療の特徴
1. 傷あとを最小限にする「形成外科的縫合」
皮膚のシワや緊張に合わせて切開し、細い糸を用いて精密に縫合します。特に顔や首などの露出部では、将来的な経過を見据えた計画を立てます。
2. 身体への負担が少ない「日帰り手術」
多くの治療は局所麻酔による外来・日帰り手術が可能です。お仕事や家事で忙しい方も、日常生活への影響を最小限に抑えて受診いただけます。
(手術の規模によっては入院・全身麻酔での手術にも対応しております(水曜日のみ))
3. 大学病院との密な連携
当院は週3回の非常勤体制(大学病院派遣)です。より高度な手術や入院が必要な場合は、提携施設へご紹介し、退院後のアフターケアは当院で行うといった一貫したサポートが可能です。
診療・手術の流れ
- 診察・診断: 視診、触診のほか、必要に応じて超音波やCT、MRI検査を行います。
- 治療計画の説明: 手術の必要性、費用、術後の経過などを詳しくご説明し、予約を取ります。
- 手術当日: 局所麻酔を行い、処置(切除や縫合、レーザー治療など)を行います。
- 病理検査: 切除した組織は、悪性でないかを病理専門医が診断します。
- アフターケア: 抜糸や傷あとの経過観察を行います。
費用について
当院の診療は原則として保険診療です。
- 部位や大きさ、自己負担割合により費用は異なります。
- 美容目的の多数のホクロ除去など、一部自費診療となる内容は当院で対応できない場合があります。詳細はお尋ねください。
その他 対応可能な術式
抜爪術、陥入爪手術(簡単・複雑)、耳瘻孔摘出術、耳介血腫手術、副耳切除術、眼瞼黄色腫切除術、眼瞼内反症手術、指粘液嚢腫摘出術、指・趾・顔面外骨腫摘出術、瘢痕拘縮形成手術(顔面・手指)、毛巣洞摘出術、手指・足底異物摘出術、陥没乳頭形成手術、再建乳房乳輪乳頭再建手術、顔面神経麻痺静的再建術、
皮膚移植、局所皮弁術、熱傷デブリードマン植皮術(小範囲のもの)
皮膚剥削術(メスあるいは炭酸ガスレーザーによる)
ピアス開け(自費)
など
(曜日によって専門が異なりますので、初診当日には対応・手術が出来ない場合があります。または当院あるいは院外で入院手術を要する場合もあります)
■ビタミンC導入、海藻パック、化粧品販売も行っております(自費)
「こんなことで相談してもいいのかな?」と迷ったら

気になる「できもの」や「傷あと」があれば、まずは外来にて医師にご相談ください。見た目も機能も大切にする最適な治療法をご提案いたします。
診療・手術実績(2025年1~12月)
- 皮膚・皮下腫瘍摘出術:208例(以下内訳)
(露出部)2cm未満100例、 2~4cm19例、 4cm以上6例
(非露出部)3cm未満63例、 3~6cm16例、 6cm以上4例 - 皮膚切開術:15例
- 皮膚剥削術:8例
- 創傷処理:6例(小児を含む)
- 皮膚悪性腫瘍単純切除:4例
- 眼瞼下垂症(その他のもの):4例
- 皮膚・皮下血管腫摘出術(露出部3cm未満):2例
- その他、耳介腫瘍摘出術、骨腫瘍摘出術、霰粒腫摘出術、鶏眼・胼胝切除術、全層植皮術など














