泌尿器科
診療方針(診療科の特色)
三原市初導入:手術支援ロボット「da Vinci Xi(ダ・ヴィンチ Xi)」
興生総合病院では、手術支援ロボットシステム 「da Vinci Xi(ダ・ヴィンチ Xi)」 を導入しました。三原・竹原地区では初となる手術支援ロボットです。
まずは 前立腺がんに対する「ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)」 から開始予定で、現在、手術体制の準備を進めています。2026年春より保険診療での実施を予定しています。
エダップテクノメド社ホルミウムYAGレーザーを導入し、レーザー砕石治療に力を入れております。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や泌尿器科内視鏡手術を実施。
排尿障害、尿失禁、夜尿症、前立腺疾患、血尿などお気軽に受診してください。
取り扱っている主な疾患
泌尿器科疾患全般(不妊症は除く)
- 尿が出にくい。
- 残尿感がある。
- 夜トイレに頻回に起きる。
- 尿が溜まると下腹部が痛い。
- 下腹部の不快感がある。
- 尿が漏れる。
- おねしょ。
- 勃起の調子が悪い。
- 血尿が出る。
- 排尿時に痛みがある。
- 前立腺癌が心配。
- 睾丸が痛い。
- 脇腹が痛い。
- 脇腹が痛く、午後になると高熱が出る。
- 性病が心配。
検査・治療の特徴
オリンパス社製高解度LCDモニターと軟性尿道膀胱ファイバースコープを導入しました。ハイビジョンで膀胱腫瘍を見つけやすくなり、経尿道的手術の安全性も向上しました。前立腺疾患はいわゆるメンズドックや前立腺ドック的(保険診療可能です)に前立腺特異抗原(PSA)の採血検査はもちろん直腸診、MRI、尿流測定(尿の勢いを測定する検査)などを行い、評価します。
腹部エコーがこの度リニューアルされました。画像精度が著しく向上し、今まで見えなかった小さな病巣を見つけることができるようになりました。腎腫瘍、膀胱腫瘍、前立腺癌、精巣捻転症などの早期診断に貢献できると実感しています。
2024年8月に経尿道的水蒸気治療「WAVE治療( Water Vapor Energy Therapy)」を行いました。前立腺肥大症のための治療で、肥大した部分に水蒸気を注入し、水蒸気の熱を利用して前立腺を退縮させる低侵襲的な治療方法です。手術時間は約10分程と短く、身体への負担の少ない画期的な治療のため、今までの経尿道的前立腺切除術に加え、前立腺治療の新しい選択肢として期待できると考えています。

泌尿器科手術統計
| 術式 | |||
|---|---|---|---|
| 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 26 | 17 | 15 |
| 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) | 3 | 3 | 1 |
| 経尿道的尿管結石除去術(レーザーによるもの) | 17 | 20 | 29 |
| 経尿道的前立腺手術 | 9 | 10 | 15 |
| 経尿道的電気凝固術 | 3 | 0 | 3 |
| 前立腺水蒸気治療(WAVE治療) | – | – | 5 |
| 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | 1 | 2 | 1 |
| 膀胱瘻造設術 | 5 | 1 | 1 |
| 膀胱結石摘出術 | 20 | 20 | 11 |
| 膀胱内凝血除去術 | 13 | 8 | 24 |
| 膀胱内悪性腫瘍手術(経尿道的手術) | 15 | 24 | 12 |
| 経尿道的尿管ステント抜去術 | 22 | 25 | 26 |
| 経尿道的尿管ステント留置術(交換術含む) | 87 | 127 | 150 |
| 包茎手術 | 8 | 6 | 3 |
| 外尿道腫瘍切除術 | 2 | 0 | 2 |
| 経尿道的尿道狭窄拡張術 | 1 | 1 | 1 |
| 経皮的腎(腎盂)瘻拡張術 | 0 | 1 | 0 |
| 膀胱水圧拡張術 | 0 | 1 | 0 |
| 尿失禁手術(ボツリヌス毒素によるもの) | 0 | 0 | 1 |
| 経皮的腹腔膿瘍ドレナージ術 | 0 | 0 | 1 |
| 腎切石術 | 0 | 0 | 1 |
ロボット支援手術とは
「ロボットが勝手に手術をする」のではありません。手術は執刀医が操作し、ロボットはその手の動きを高精度に再現して支援します。
ダ・ヴィンチの特長は主に次の3点です。
- 傷が小さい(低侵襲):開腹手術に比べて切開が小さく、体への負担軽減が期待できます
- 出血量が少ない傾向:出血を抑えやすく、回復の早さにつながります
- 精密な操作が可能:手ぶれを補正し、拡大視野で細かな操作が行いやすくなります

前立腺がん手術(RARP)で期待できること
ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)は、従来の手術と比べて
- 体への負担が少ない
- 早期の回復・社会復帰が期待できる
- 精密な操作により、安全性・根治性の向上が期待できる
- 症例によっては 男性機能(勃起機能)の温存 を目指せる場合がある
といった利点が期待されます。
※ただし、どの手術にも合併症リスクはあり、「必ず合併症が起きない」「必ず機能が温存できる」というものではありません。年齢、がんの広がり、既往症などを踏まえて、最適な治療法をご提案します。
当院の取り組み
当院では、安全に手術を行うために
- チーム(医師・看護師・麻酔科・手術室スタッフ)での準備
- 手術手順・安全管理の標準化
- 術後管理(痛み・排尿・感染など)を含めた体制整備
を進めています。地域の皆さまが、遠方に行かなくても質の高い治療選択肢を持てるよう取り組みます。
今後の展開(予定)
現在は前立腺がん手術から開始予定ですが、将来的には状態や体制を整えながら、次のような手術も検討していきます。
- 腎細胞がんに対する腎部分切除(腎臓を残す手術)
- 骨盤臓器脱(膀胱瘤・子宮脱など)に対する手術 など
※適応・開始時期は、体制・症例状況により変わる場合があります。














