令和6年度 興生総合病院 病院情報の公表
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)病院指標
医療の質指標
年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | 126 | 59 | 80 | 126 | 128 | 226 | 318 | 656 | 700 | 362 |
令和6年6月1日~令和7年5月31日に退院された患者さんの年齢を年代別に集計しています。
当院は地域医療の中核病院として、救急医療をはじめ24時間体制の医療の実施に努め、質の高い医療を幅広い年齢層の患者様に提供しています。
地域住民の高齢化に伴い、70歳以上の患者様が約62%を占めており、80歳代の患者様が最も多く(約25%)なっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 26 | 35.35 | 20.78 | 0 | 86.5 | |
| 050130xx9900x0 | 心不全 | 15 | 32.4 | 17.33 | 0 | 81 | |
| 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | 14 | 22 | 16.40 | 14.29 | 80.21 | |
| 110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 | 12 | 26.17 | 11.35 | 8.33 | 76.5 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 11 | 43.55 | 13.66 | 0 | 83.18 |
内科では、併存する基礎疾患がある患者様が多く、重症化するリスクも高いため、院内の他科医師はもちろん、他医療機関とも連携し治療を行っています。
当院では、心臓疾患や嚥下機能の低下によっておこる誤嚥性肺炎の患者様が最も多く、主に点滴治療を行います。
また、腎臓疾患の患者様も多く、慢性腎臓病に対しては人工透析治療も行っています。
内科での治療は、併存基礎疾患治療や高齢で重症化しやすいため、平均在院日数が比較的長めとなっています。
小児科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) | 65 | 5.72 | 6.11 | 6.15 | 0 | |
| 140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) | 8 | 8.5 | 11.83 | 12.5 | 0 | |
| 14029xxx9900xx | 動脈管開存症、心房中隔欠損症 | 8 | 3.5 | 4.86 | 0 | 0 | |
| 0400801199x0xx | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 4 | 6.5 | 5.61 | 0 | 7.75 | |
| 060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 4 | 2.75 | 5.55 | 25 | 7.25 |
当期間中の院内出生は約270件あり、それに伴い、新生児黄疸、一過性多呼吸、低血糖、低出生体重児などの新生児に係わる疾患が多く占めています。
また当院では、出生数日後に新生児の全身チェックのため超音波検査を行っています。そのため、動脈管開存症、心房中隔欠損症等の疾患を早期発見出来、必要に応じて酸素投与等行い、動脈管の閉鎖を確認します。また新生児の重症疾患については高次医療機関へ紹介、転院しています。その他、肺炎、ウイルス性腸炎等の治療も行い、上位には上がっておりませんが急性気管支炎、川崎病等小児科疾患全般の治療を行っています。近隣の開業医よりの紹介入院にも対応しています。
外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) | 72 | 2.07 | 257 | 0 | 68.81 | |
| 060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) | 44 | 2.52 | 7.6 | 0 | 66.3 | |
| 060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 19 | 16.37 | 9.08 | 5.26 | 82.37 | |
| 060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 15 | 4.2 | 7.60 | 6.67 | 61.53 | |
| 060035xx99x0xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 13 | 7.62 | 7.91 | 7.69 | 73.23 |
外科では消化器・乳腺疾患に加え、糖尿病・肝癌・呼吸器なども診療し治療を行っています。
近隣の医療機関からの紹介や救急外来の対応にも積極的に受け入れを行っています。
症例としては、イレウス・虚血性大腸炎・胆嚢炎・膵炎・上部消化管出血・肺炎に加え糖尿病の治療・教育入院も行っています。
検査としては胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査(1泊入院が基本)、超音波検査、CT検査、MRI検査を行っています。胃内視鏡検査は日曜日と祝日以外は毎日行い、大腸内視鏡検査については内視鏡専門医が水曜日と木曜日の午後に行っています。なおCT画像、MRI画像については放射線科医師が遠隔読影を行うことにより、診断の精度が向上し適切な治療につながっています。
整形外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 67 | 55.42 | 25.29 | 10.45 | 81.3 | |
| 160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 65 | 40.74 | 19.16 | 9.23 | 82 | |
| 160760xx01xxxx | 前腕の骨折 | 41 | 25.61 | 5.95 | 2.44 | 70.05 | |
| 071030xx99xxxx | その他の筋骨格系・結合組織の疾患 | 28 | 23 | 10.52 | 7.14 | 81.89 | |
| 160980xx99x0xx | 骨盤損傷 | 21 | 40.67 | 19.30 | 19.05 | 86.67 |
当院整形外科は「機能外科」として、患者さんの生活の質(Quality of Life:QOL)を守ることを使命としています。外傷(骨折や神経・筋腱損傷など)や加齢による変性疾患(変形性関節症、脊柱管狭窄症など)によって、日常生活に支障をきたした方々ができるだけ早く元の生活を取り戻せるよう、最適な治療とリハビリテーションを提供しています。
外傷の原因は、小児期の骨折やスポーツ外傷、青壮年の交通事故や労災事故、高齢者の転倒骨折など多岐にわたります。平均寿命が延び、健康寿命の維持が注目される今、特に高齢者の骨折治療は当科の重要な役割です。生命を脅かす合併症を防ぎつつ、できる限り早期離床・早期リハビリを行い、運動機能の低下を防ぐことに努めています。
当科は日本手外科学会の教育機関施設に指定されており、手の変性疾患や外傷治療にも専門性を発揮し、三原市内のみならず近隣市町村や県外からの患者さんにも対応しています。
このように当科は多岐にわたる疾患に対応し、患者さんが安心して治療を受け、生活の質を維持・向上できるよう取り組んでいます。
脳神経外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010060xx99x20x | 脳梗塞(脳卒中発症3日以内、かつ、JCS10未満) | 45 | 34.13 | 16.94 | 4.44 | 82.87 | |
| 010060xx99x40x | 脳梗塞(脳卒中発症3日以内、かつ、JCS10未満) | 31 | 51.84 | 16.89 | 3.23 | 73.77 | |
| 010230xx99x00x | てんかん | 18 | 8.89 | 6.89 | 5.56 | 67.17 | |
| 010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) | 14 | 46.21 | 18.68 | 7.14 | 61.5 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | 14 | 8.36 | 9.83 | 0 | 62.14 |
当院は急性期から回復期、慢性期まで一貫して治療・リハビリテーション等を提供していくケアミックス型病院であり、手術を含めた急性期治療から回復期のリハビリテーション・医療療養を要する障害が残存した方まであらゆる病期に適切な対応を心がけております。
脳神経外科では、脳梗塞や脳内出血などの脳卒中が上位を占めており、救急対応の必要なてんかんや頭部の外傷などにも幅広く対応しております。
脳梗塞については、一次脳卒中センター(PSC)の認定を受け、超急性期血栓溶解療法(tPA静注)や、機械的血栓回収療法(カテーテルによる血栓回収療法)にも積極的に取り組んでいます。
心臓血管外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050130xx9900x0 | 心不全 | 9 | 11.44 | 17.33 | 0 | 82.11 | |
| 110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 | 9 | 6.89 | 7.38 | 0 | 70.22 | |
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 7 | 10.14 | 20.78 | 0 | 81.14 | |
| 040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 4 | 15.75 | 6.98 | 0 | 69.25 | |
| 161020xxxxx00x | 体温異常 | 3 | 6 | 6.53 | 0 | 84.33 |
心臓血管外科では、慢性腎不全の透析導入に際しての、内シャント設置術が多く、当院腎臓内科からの紹介のみならず、他院からの紹介も多くあります。
このため疾患別患者でも慢性腎不全の患者が最も多くなっています。
内科や循環器内科にて対応できない場合には、心不全や肺炎などの対応も当科で行っています。
産婦人科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | 39 | 8.31 | 9.40 | 0 | 31.79 | |
| 120140xxxxxxxx | 流産 | 16 | 1 | 2.44 | 0 | 32.25 | |
| 120260x001xxxx | 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) | 10 | 8 | 9.34 | 0 | 29.7 | |
| 120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 | 9 | 8.22 | 7.74 | 0 | 76.56 | |
| 120220xx01xxxx | 女性性器のポリープ | 7 | 1.14 | 2.72 | 0 | 41.57 |
当院では、近年の分娩施設減少に伴い妊娠関連の症例が上位を占めています。予定帝王切開や分娩の進行に応じて分娩停止、胎児心拍異常等発症した場合には吸引分娩や緊急帝王切開を行います。当院は総合病院であり、緊急な手術にも小児科・麻酔科等各部門と連携して迅速に対応しています。流産に関しては日帰り入院にて手術を行っております。また、あらゆるハイリスクな妊婦様に対しては近隣の高度医療機関へ紹介させていただいています。婦人科領域では、子宮脱や子宮内膜ポリープなどの疾患が上位を占めています。当科では、産科・婦人科の一般的な治療全域を行っています。
なお、正常分娩に関しては健康保険の対象とならないためDPCデーターには反映しておりませんが里帰り分娩にも対応しています。
また令和6年11月より出産後の心身の回復をサポートし、育児に慣れていただくことや休息のため近隣の市町と連携し日帰り・宿泊型産後ケア事業も実施しております。(DPCデーター外)
耳鼻咽喉科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 24 | 8.38 | 4.67 | 0 | 65.67 | |
| 030428xxxxx1xx | 突発性難聴 | 23 | 12.65 | 9.42 | 0 | 58 | |
| 030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 | 16 | 2 | 2.02 | 0 | 54.81 | |
| 030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 | 12 | 5.17 | 5.63 | 8.33 | 52.33 | |
| 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 8 | 6.63 | 7.35 | 0 | 17.63 |
症例数については、急性期病棟での診断群分類点数における入院患者数であり、地域包括ケア病棟等での入院は含まれておりません。
めまい症(前庭機能障害)が最も多い症例です。点滴等の保存的加療を行っております。
次いで、突発性難聴が多く、高気圧酸素治療目的で近隣より多数の患者様を御紹介頂いております。
近年、睡眠時無呼吸症候群の検査入院が増加しております。
扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎・急性咽頭喉頭炎などの点滴加療も行っております。
慢性扁桃炎・アデノイド増殖症の症例も多く、口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術を行っております。
他疾患として、慢性副鼻腔炎・中耳炎・耳下腺腫瘍・甲状腺腫瘍・顔面神経麻痺・声帯麻痺・声帯ポリープ等多岐に渡る専門治療を行っております。
皮膚科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 7 | 10.29 | 9.33 | 0 | 87.71 | |
| 070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) | 3 | 4 | 4.65 | 0 | 71 | |
| 080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 3 | 8 | 12.98 | 0 | 44.67 | |
| 080110xxxxx0xx | 水疱症 | 3 | 75.67 | 28.94 | 0 | 76.33 | |
| 050180xx99xxxx | 静脈・リンパ管疾患 | 1 | 122 | 14.41 | 0 | 66 |
当院皮膚科の疾患で一番多いのは、帯状疱疹、次いで骨軟部の良性腫瘍、膿皮症、水疱症、下腿潰瘍などがあります。
帯状疱疹の治療では、抗ウイルス剤、点滴、十分な鎮痛薬の使用を基本としており、難治性の場合はペインクリニック等へ紹介をしています。
膿皮症、水疱症に関しては、個々の状態に応じて、内服、点滴を使って治療しています。
下腿潰瘍では、下肢の安静が重要としています。
泌尿器科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 | 23 | 8.43 | 5.16 | 0 | 67.57 | |
| 110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 14 | 3.07 | 2.45 | 0 | 74.07 | |
| 110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 | 13 | 9.85 | 6.81 | 0 | 71.38 | |
| 110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 | 13 | 11 | 7.77 | 0 | 73.08 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 12 | 25.67 | 13.66 | 0 | 79 |
当院泌尿器科では、尿路結石の治療、前立腺肥大症の手術に力を入れております。
本年度は体外衝撃波結石破砕装置を更新しました。
また、前立腺肥大症に対する低浸潤手術のWAVE治療(経尿道的前立腺水蒸気治療)レジュームシステム(Rezūm)を導入しました。手術時間が短く(10分程度)、術中出血量が少ない性機能の影響が少ない特徴があります。治療効果が感じられるまでに3カ月は要します。現在、前立腺がんの早期発見を目指し前立腺MRI、前立腺組織検査を積極的に行っています。
2026年1月から川崎医科大学泌尿器科のバックアップ体制で手術支援ロボット「ダビンチ」を用いた前立腺がん手術を行う予定です。
循環器内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050130xx9900x0 | 心不全 | 26 | 15.88 | 17.33 | 0 | 19.62 | |
| 050210xx97000x | 徐脈性不整脈 | 26 | 8.5 | 9.59 | 0 | 79.92 | |
| 050030xx03000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 | 23 | 8.22 | 11.37 | 8.7 | 70.04 | |
| 050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 | 17 | 3.65 | 4.18 | 0 | 72.82 | |
| 100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 12 | 9.92 | 10.26 | 0 | 79.5 |
循環器内科では、1番目に多い心不全は血管拡張剤治療主体で対応しています。2番目に多いのは徐脈性不整脈で、不整脈の手術治療は徐脈に対してのペースメーカー植込み治療を行っています。3番目に多い心筋梗塞、4番目に多い狭心症などの虚血性心疾患に対する検査、治療の為の入院が多く、心臓カテーテル検査及び経皮的冠動脈形成術・ステント留置術を施行しています。
5番目に多い体液量減少症ですが、脱水症などの治療を行っております。
麻酔科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 15 | 24.27 | 20.78 | 0 | 87.8 | |
| 050130xx9900x0 | 心不全 | 14 | 28.5 | 17.33 | 0 | 88.71 | |
| 100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 13 | 20.69 | 10.26 | 0 | 84 | |
| 161020xxxxx00x | 体温異常 | 10 | 22.4 | 6.53 | 0 | 85.3 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 8 | 50.75 | 13.66 | 0 | 85.5 |
麻酔科では手術麻酔・疼痛外来(ペインクリニック)を主な業務としていますが、救急患者様の対応も行っております。
そのため、誤嚥性肺炎や心不全・脱水症(体液量減少症)・熱中症(体温異常)・尿路感染症などの治療にあたる事が多く、人工呼吸管理など様々な集中治療及び全身管理を行っております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 8 |
| 大腸癌 | 2 | 2 | 4 | 2 | 6 | 6 | 1 | 7,8 |
| 乳癌 | 2 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 |
| 肺癌 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 8 |
| 肝癌 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
○胃がん
胃癌では当院でできる限りの検査を行った後、専門医療機関へ紹介させていただいております。化学療法に対しては、当院で可能な範囲で対応しております。
○大腸がん
大腸癌では、当院でできる限りの検査を行った後、専門医療機関へ紹介させていただいております。化学療法に対しては、当院で可能な範囲で対応しております。
○乳がん
最近では、健診受検者の増加により早期に発見される症例も増加傾向です。術後症例のうち、放射線治療を必要とする場合は、近隣の医療機関へご協力いただき、紹介にて放射線治療を行って頂いています。術前・術後の化学療法、ホルモン療法も行っています。
○肺がん
原発性肺癌については、当院でできる限りの検査を行った後、専門医療機関へ紹介させていただいております。化学療法に対しては、当院で可能な範囲で対応しております。
○肝がん
肝癌では、電磁波による焼灼療法や動脈化学塞栓療法等、最適な治療を行っております。当院での対応が困難な症例については、専門医療機関へ紹介させていただいております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 8 | 9.63 | 51.75 |
| 中等症 | 37 | 23.43 | 80.51 |
| 重症 | 2 | 16 | 90 |
| 超重症 | 0 | 0 | 0 |
| 不明 | 0 | 0 | 0 |
市中肺炎とは、施設や病院以外で普段の社会生活を送っている中で発症した肺炎のことです。重症度とは入院時、発症時の重症度の度合いを表しており、当院では今年度は中等症の患者さんが、全体の約8割と大半を占めております。高齢の方ほど重症化しやすく、平均在院日数も長くなる傾向があります。
脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 117 | 53.38 | 79.11 | 3.2 |
| その他 | 8 | 51.75 | 77.38 | 0.8 |
当院は同一病院内で急性期から回復期まで一貫して治療・リハビリを受けられることは、患者様にはメリットと考えています。ケアミックス型の病院のため、在院日数は急性期の病棟から回復期の病棟での入院期間まで含めた平均在院日数のため、日数としては長くなる傾向にあります。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 4 | 5.75 | 32.5 | 0 | 88 | |
| K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 2 | 3 | 4 | 0 | 67.5 | |
| K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 2 | 49.5 | 21 | 0 | 58.5 | |
| K616-8 | 吸着式潰瘍治療法(1日につき) | 2 | 24.5 | 45 | 0 | 87.5 | |
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 2 | 34 | 68.5 | 0 | 68 |
内科での手術は、他科との併診により行われることが多く、腎臓疾患、心臓疾患、外科的手術などがあります。
中でも、慢性腎不全による透析導入に対しての末梢動脈瘻造設術やシャントの狭窄、閉塞などにより、経皮的シャント拡張術・血栓除去術、腹膜透析を開始するための、連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術も行っています。
小児科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 2 | 0 | 6 | 0 | 0 | |
| K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 |
小児科では、出生時仮死状態の新生児に対して行う新生児仮死蘇生術があります。
外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 74 | 0.09 | 0.97 | 0 | 68.93 | |
| K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 7 | 0.14 | 3.57 | 0 | 63.57 | |
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 7 | 22 | 511.71 | 0 | 85.14 | |
| K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 7 | 0.86 | 3.43 | 0 | 38 | |
| K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | 6 | 1 | 7.17 | 0 | 70.33 |
2025年9月時点における外科診療体制は次のようになっています。
外科医師は6名で、常勤医師は難波、村上、八島の3名(循環器外科医師を除く)で、非常勤医師は武田、浦野、森分の3名です。乳腺外科手術は村上医師が行い、消化器外科手術に関しては他院への紹介を基本としていますが、金曜日のみ当院で浦野医師が待機的手術を行っています。呼吸器外科手術については三原市医師会病院に紹介しています。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は内視鏡専門医が水曜日と木曜日の午後に行っています。
胃瘻造設術は患者様とご家族の意思を十分に尊重したうえで、八島医師が行っています。
整形外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 74 | 2.28 | 54.57 | 6.76 | 78.93 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 56 | 3.34 | 34.27 | 1.79 | 62.86 | |
| K0821 | 人工関節置換術(膝) | 39 | 5.74 | 62.64 | 0 | 75.56 | |
| K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 30 | 5.43 | 76.47 | 13.33 | 83.83 | |
| K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) | 29 | 0.97 | 5.41 | 0 | 53.07 |
当院整形外科は、小児から高齢者まで幅広い世代の骨折や関節疾患の治療を行っています。平日だけでなく、土日祝日や夜間の緊急搬送にも積極的に対応し、地域の救急医療を支える役割を担っています。骨折手術はもちろん、人工関節置換術や脊柱管狭窄症手術など、加齢に伴う変性疾患の治療にも力を入れ、**「安心して治療を受けられる整形外科」**を目指しています。
また、当院の整形外科手術は転院率が低く、術後も院内で一貫したリハビリやフォローを受けられるため、より早く元の生活に戻りやすいという特徴があります。
脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) | 15 | 0.33 | 13.87 | 0 | 77.4 | |
| K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 8 | 0 | 104.88 | 12.5 | 83.88 | |
| K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | 5 | 2.6 | 38.4 | 20 | 85 | |
| K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | 4 | 0 | 83 | 0 | 75 | |
| K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | 4 | 0.75 | 13 | 0 | 48.25 |
>脳神経外科では、近年普及し始めた脳梗塞に対する機械的脳血栓回収術が増えてきています。また頚動脈狭窄症に対する経皮的血管形成術(CAS)や、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術の血管内手術にも積極的に取り組んでいます。
また通常の脳内血腫に対する開頭術や、頭部外傷に対する開頭術も必要に応じて行っています。
心臓血管外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 6 | 0 | 1.83 | 0 | 67.17 | |
| K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | 4 | 1 | 10 | 0 | 78.25 | |
| K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 2 | 0.5 | 0.5 | 0 | 82 | |
| K597-2 | ペースメーカー交換術 | 1 | 0 | 2 | 0 | 90 | |
| K6121ロ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う) | 1 | 1 | 18 | 0 | 82 |
心臓血管外科では、慢性腎不全の透析導入に際しての、内シャント設置術が多く、当院腎臓内科からの紹介のみならず、他院からの紹介も多くなっています。他院からの紹介では、自家静脈によるシャント設置術が困難な症例に対して、人工血管を使用した内シャント設置術が増加傾向にあります。
また、使用中の内シャント合併症に対する処置も増加傾向にあり、血管移植術や経皮的シャント拡張術を行っています。入院で対応している患者以上に、外来で対応している患者も増加傾向にあります。
産婦人科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 31 | 1.1 | 6.35 | 0 | 32.26 | |
| K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 24 | 2.25 | 6.67 | 0 | 30.92 | |
| K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) | 15 | 0 | 0 | 0 | 32.6 | |
| K8654 | 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) | 8 | 1 | 6.38 | 0 | 76.25 | |
| K9061 | 子宮頸管縫縮術(マクドナルド法) | 7 | 0.86 | 1.71 | 0 | 34.29 |
当院の手術の症例で最も多いのが、選択的帝王切開、緊急帝王切開です。
選択的帝王切開は主に前回帝王切開の既往のある患者様に対する反復帝王切開や、逆子などの予定した帝王切開のことで、赤ちゃんの心拍の異常があったり、お産がすすまず分娩停止となった場合等は緊急帝王切開が行われます。当院では小児科・麻酔科など各部門と連携し、安全な出産を目指しています。3位の流産手術は手動真空吸引法を主に行っています。前日に外来で子宮口を広げる処置を行い、手術当日は日帰り入院としています。4位の子宮頚管縫縮術は、お産になる前の妊娠中に子宮口が開いて早産になることを防ぐために子宮口を縛る手術を行います。その他、5位の子宮頚部異形成による子宮頸部切除術や子宮筋腫、子宮脱、卵巣のう腫、吸引分娩など婦人科、産科の手術も行っています。
耳鼻咽喉科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K370 | アデノイド切除術 | 4 | 1 | 4.75 | 0 | 5 | |
| K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 3 | 0.67 | 4.67 | 0 | 33 | |
| K340-3 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術1型(副鼻腔自然口開窓術) | 1 | 1 | 1 | 0 | 87 | |
| K309 | 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | |
| K331 | 鼻腔粘膜焼灼術 | 1 | 0 | 5 | 0 | 50 |
ここでの手術数は、急性期病棟でのDPC(診断群分類点数)における手術数であり、地域包括ケア病棟等での手術は含まれておりません。
最も多い手術は、アデノイド増殖症に対するアデノイド切除術となります。小児期の患者様に行う事が多い手術です。
慢性扁桃炎に対し、口蓋扁桃摘出術を施行しております。
慢性副鼻腔炎は範囲に応じ、内視鏡下鼻・副鼻腔手術(Ⅰ型~IV型)を施行します。
中耳炎に対する手術は、鼓膜切開術・鼓膜チューブ挿入術・鼓室形成術が主な手術となります。
鼻出血はガーゼの圧迫止血のみでは止血できないことがあり、鼻腔粘膜を焼灼して止血する事があります。
他に、耳下腺・顎下腺・甲状腺・中咽頭・舌などの腫瘍摘出術も施行しております。
また、他科より気管切開術の依頼があれば、対応しております。
皮膚科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)(6歳以上) | 2 | 1 | 1.5 | 0 | 67.5 | |
| K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外・長径6~12cm)(6歳以上) | 2 | 1 | 2 | 0 | 46.5 | |
| K0062 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) | 1 | 1 | 3 | 0 | 62 | |
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 1 | 71 | 513 | 0 | 89 | |
| K7981 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | 1 | 208 | 599 | 0 | 76 |
当院で最も多い手術は、皮膚腫瘍の摘出術です。
大きな腫瘍や悪性腫瘍、顔の腫瘍などは形成外科で行う場合もあります。
泌尿器科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 24 | 2.29 | 5.83 | 0 | 68.04 | |
| K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 14 | 1.57 | 9.36 | 0 | 73.57 | |
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 13 | 1.31 | 27.85 | 7.69 | 81.23 | |
| K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 12 | 0 | 8 | 0 | 74.67 | |
| K841-7 | 経尿道的前立腺水蒸気治療 | 10 | 1 | 10 | 0 | 74.6 |
当院泌尿器科では、腎・尿路・前立腺・膀胱などの疾患に対し、身体への負担が少ない内視鏡やレーザーなどを使用した手術を積極的に導入しています。
最近1年間の主な手術件数は以下のとおりです。
・経尿道的尿路結石除去術(レーザー使用):TUL
内視鏡とレーザーを使い、尿路結石を体に大きな傷をつけずに除去する手術です。
・経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)
前立腺肥大症などに対する内視鏡手術で比較的大きな前立腺肥大に行います。
・経尿道的尿管ステント留置術
結石性腎盂腎炎、敗血症に対して緊急で行うことが多い手術です。
・膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用)
膀胱腫瘍に対する内視鏡手術で膀胱温存を目指しています。
・経尿道的前立腺水蒸気治療
前立腺肥大症に対する最新の低侵襲治療法です。
いずれの手術でも転院率は非常に低く、多くの方が早期に元の生活へ戻られています。これからも当院泌尿器科は、地域の皆さまが安心して治療を受けられるよう、最新の医療技術と丁寧なサポートに努めてまいります。
循環器内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 16 | 0.06 | 12.63 | 6.25 | 70.13 | |
| K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 16 | 0.31 | 8.06 | 0 | 76.06 | |
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 15 | 0.2 | 1.6 | 0 | 70.4 | |
| K597-2 | ペースメーカー交換術 | 11 | 0 | 6.91 | 0 | 85.18 | |
| K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 8 | 0 | 3.25 | 0 | 73.13 |
虚血性心疾患のカテーテル手術治療や下肢動脈の血行再建治療も適宜行っております。不整脈の手術治療は徐脈に対してのペースメーカー植込み治療を常時行っており、外来で定期的にフォローアップを行い、ペースメーカーの電池消耗によるペースメーカー交換術も行っております。
麻酔科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K3691 | 咽頭異物摘出術(簡単) | 1 | 0 | 2 | 0 | 79 | |
| K386 | 気管切開術 | 1 | 21 | 84 | 0 | 65 | |
| K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 1 | 0 | 8 | 0 | 76 | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 1 | 3 | 18 | 0 | 74 | |
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 1 | 36 | 21 | 0 | 85 |
麻酔科では救急患者様の対応も行っており、集中管理が必要な患者様を他科と連携して治療しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 3 | 0.11 |
| 異なる | 7 | 0.26 | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | 4 | 0.15 |
| 異なる | 10 | 0.37 | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
| 異なる | 0 | 0 | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 7 | 0.26 |
| 異なる | 0 | 0 |
播種性血管内凝固症候群(感染症などによって起こる全身性の重症な病態)や敗血症(感染症によって起こる全身性炎症反応の重症な病態)については、原因疾患から感染して重症化するケースがほとんどで、敗血症においては、ショックに至ったケースも含まれています。
手術や処置を行う際には、合併症をおこさないように細心の注意を払い施行しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
|---|---|---|
| 345 | 332 | 96.23 |
肺血栓塞栓症とは、エコノミー症候群ともいわれ、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まった状態をいいます。手術後に長期間臥床を余儀なくされると、下肢を動かすことが少なくなるため、肺血栓塞栓症を発症するリスクが高まります。予防対策として弾性ストッキングの着用などの対応をさせて頂いております。
当院では、肺血栓塞栓症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した入院患者さんに対し、高い割合で予防対策を実施しております。
血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 348 | 172 | 49.43 |
血液培養検査は、血液中の細菌を同定し、原因となる菌に効果的な抗菌薬を使用することを目的としている大事な検査です。
血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セットで行うことが診療ガイドラインにより推奨されています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 232 | 113 | 48.71 |
広域スペクトル抗菌薬とは、いろいろな細菌に効果が期待できる抗菌薬のことです。
幅広い菌種に効果がある一方で、新たな抗菌薬耐性菌が出現し問題となっております。
そのため、抗菌薬投与前に適切な培養検査をすることが重要となってきます。
転倒・転落発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
|---|---|---|
| 54975 | 64 | 1.16 |
当院では入院時、転入時に患者様、ご家族の方に転倒・転落防止対策についての用紙を配布し、説明を行っております。病院での入院環境は、住み慣れた家庭環境とは異なり、環境の変化に加え、病気やけがによる体力や運動機能の低下により、転倒やベッドからの転落の危険があります。療養環境を整備することにより、転倒・転落の防止に努めておりますが、それでも思いがけない転倒やベッドからの転落が発生しています。当期間における当院での転倒・転落発生率は1.16%となっています。転倒・転落により傷害に至らなかった事例についても報告、分析し再発予防対策を検討しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
|---|---|---|
| 54975 | 22 | 0.4 |
インシデント影響度分類レベル3b以上の転倒転落とは、発生した件数のうち、重篤な身体的影響(骨折など)を伴う転倒転落を示しています。発生した事例についてはインシデント報告を行い、アセスメントシートにて再評価、観察シートを用いて患者様の状態の観察、医療安全管理室によるヒアリングを実施し、医療安全委員会で多職種による検討、各部署へ情報共有することで再発防止に取り組んでいます。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
| 全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
|---|---|---|
| 422 | 372 | 88.15 |
手術部位の感染は、手術合併症の中でも頻度が高く、患者様の予後や医療費コストにも大きく影響します。
そのため、当院では手術開始1時間前から予防的抗菌薬を投与することにより、手術部位感染の発生リスクの低減に努めています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| 53014 | 12 | 0.02 |
褥瘡は長期間の圧迫やずれなどによって皮膚およびその下の組織が損傷を受ける状態をさします。特にd2以上の褥瘡は、患者さんの生活の質を著しく低下させ、感染症やADL(日常生活活動度)低下のリスクも高める重大な医療課題です。
このためd2以上の褥瘡発生率は単なる数値ではなく、病院における患者さんにおける患者の安全・寄り添ったケアが行われているかを示す値でもあります。多職種が栄養サポートチームと連携して褥瘡予防に取り組むことで、患者の安全と医療の質の向上を同時に実現することができます。また発生リスクに応じて、体圧分散寝具の適切な選択をしています。
一般的に急性期病院におけるd2以上の褥瘡発生率は、0.1%から0.5%程度が目安とされている点もふまえると当院の数値はかなり良い数値であり、今後もよりよい病院づくりに繋げるためにd2以上の褥瘡発生率の管理と改善は重要なテーマであり続けると考えます。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
| 65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
|---|---|---|
| 1719 | 1708 | 99.36 |
当院では、入院時に患者さん全員を対象とし、栄養評価を行っています。早期に介入し評価することで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
身体的拘束の実施率
| 退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
|---|---|---|
| 54975 | 6063 | 11.03 |
当院では、2024年4月から身体的拘束最小化チームを発足し、身体拘束の実施状況のラウンドを行い、適正に実施されているかの確認と記録の整合性の評価を行っています。ラウンドの結果は委員会で報告し、各病棟の担当者へフィードバックを行っています。
更新履歴
新規公開












