脳神経外科コラム

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コラム25:小さい未破裂脳動脈瘤について(平成24年6月22日)

小さい未破裂脳動脈瘤について 

 脳ドックや神経症状の精査ためにMRIを行い、未破裂脳動脈瘤が見つかることがあります。SUAVe studyという日本の研究では5mm未満の大きさの未破裂脳動脈瘤の年間破裂率は0.54%(つまり1年間で100人の患者さんの内、0.54人の方がくも膜下出血になる)で、UCASというこれも日本の研究の中間報告でも、5mm未満のものは年間破裂率が0.34%という結果が出ています。2012年の脳卒中の外科という医学雑誌に掲載された長崎医療センターからの「径5mm未満の無症候性小型未破裂脳動脈瘤に対する診療の現状」という論文では、観察研究から予測される年間破裂率(0.30.5%)を考慮すると、より慎重な手術適応の決定が必要であると結論しております。小さい未破裂脳動脈瘤が発見され、その動脈瘤にブレブという小さなこぶがある場合やくも膜下出血を起こした破裂脳動脈瘤に付随して見つかったもの、脳動脈瘤によって神経症状が出現したもの、あるいは発見後定期的に経過をみていて動脈瘤が拡大してきた場合などは破裂の可能性が高くなっており、手術を考慮する必要があります。

  

               

 

平成24年6月22日

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