広島県の地域医療再生計画「災害拠点病院の機能強化事業」により、昨年12月24日に興生総合病院へ災害時緊急車両が配備されました。この事業は、東日本大震災のような大規模災害や、県内の局地災害が発生した時に、当院のDMAT(災害派遣医療チーム)が出動して被災地まで迅速かつ安全に到着し、現地で適切な医療を提供する目的で行われました。
2011年3月末から宮城県石巻市へ災害支援に行った際は、道路状態の悪さに苦労しました。5~6名乗車と荷物により重量がかかる車両に対して、道路は陥没による段差や、釘やガラス等の鋭利物、路肩の空洞化や水没など、障害や危険を回避しながら移動を続けました。この経験を基に、災害時のいかなる環境でも活動可能な車両を配備することになりました。
この災害時緊急車両による今後の当院DMATの更なる活躍をご期待ください。