医療関係者の方
「学術講演会」開催のお知らせ(平成22年7月3日14時~15時)
糖尿病に関する知識の向上のため、最新の糖尿病診断基準についての「学術講演会」を下記の内容で開催します。業務多忙とは存じますが、多数参加して頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
1.日時 平成22年7月3日(土)14時~15時まで
2.場所 興生総合病院 4階多目的ホール
3.議題 糖尿病の診断基準とHbA1c国際基準化の動向
4.講師 東ソー株式会社 伊藤 義正 氏
5.要旨
糖尿病人口の増加は日本のみならず世界的にも大きな問題となっており、早期の診断、治療の重要性が高まっています。糖尿病の診断や経過観察の検査指標としては主に血糖値とヘモグロビンA1c(HbA1c)の2つ血糖コントロールマーカーが使用されています。日本では1999年に糖尿病の診断基準の改訂を行い、既にHbA1cが補助的な診断項目として診断基準に導入されていますが、昨年には米国糖尿病学会(ADA)の診断基準においてもHbA1cが採用されました。このような動きを受け、日本でもこれまでのエビデンスに基づいた科学的妥当性等をふまえた新しい診断基準を策定し、本年7月1日より施行することとなりました。
HbA1cの表記方法に関しては、当面は従来通りのJDS値を使用しますが、本年5月に開催されました、「第53回日本糖尿病学会年次学術集会」の中で、将来的にはアメリカを中心に国際的に広く使われているNGSP値(%)へ移行する方針であることが発表されました。NGSP値は従来の日本のJDS値に比較して0.4%高い値となります。
本勉強会では、日本における糖尿病の現状とヘモグロビンA1cの臨床的意義、また新しい診断基準や国際標準化についての最新動向をご紹介します。