主な肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型の5種類があります。
- 慢性肝炎:B型、C型肝炎ウイルスによるものが多く、長期間にわたり軽度の肝障害が続き、肝硬変や肝がんに至ることがあります。慢性肝炎の75%はC型肝炎ウイルス、15%はB型肝炎ウイルスが原因です。
- 急性肝炎:A型、B型、E型肝炎ウイルスによるものが多く、急速に肝細胞が破壊されるために、発熱、全身倦怠感、黄疸などの症状がでますが、自然経過で大体は治癒します。
- 劇症肝炎:急性肝炎のうち、発症から8週間以内に高度の肝機能障害を起こし、脳症などを来すもので、集中的な医学管理を要します。
なかでもB型及びC型肝炎ウイルスの患者・感染者は合わせて300万人を越しており、国内最大の感染症とも言われています。
このウイルスをやっつけるのがインターフェロン療法です。以前は高価な上、注射回数が多く、高熱も続き、大変しんどい治療でしたが、今は週1回の注射で比較的楽な治療となりました。
そこで肝炎ウイルスを日本から撲滅しようとして、厚生労働省が肝炎治療特別促進事業(肝炎インターフェロン医療費助成事業)を行っています。これについて詳しく知りたい方は厚生労働省のホームページをみてください。
肝炎総合対策の促進:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/index.html
また当院を受診された場合には治療については消化器科の医師に、事務手続きについては事務員におたずねください。
平成22年6月1日